2010年2月3日水曜日

● 「無難なロックじゃ楽しくない。」



どんなものでも君にかないやしない / 岡村靖幸トリビュート, 2002








靖幸ちゃんのトリビュート・アルバム。

靖幸ちゃんは,10代の私の「聖書」だった(「聖書は」もちろん「バイブル」と読んでね)。
隠しきれないファンクネスとキャッチーなメロディライン、自分で制御しきれないほど肥大化した自意識とナイーヴな女性観。ナルシシズムと虚勢が一体となったオカムラワールドは一度はまったら抜け出せない。いまでも大好きです。

このアルバムは、おそらく私と同じように、靖幸ちゃんの音楽とともに多感な時期を生き抜いたミュージシャンによる岡村靖幸へのお礼の手紙だ。音楽好きの心をくすぐるいい顔ぶれです。

amazonのカスタマーレビューでも大絶賛だけど、このアルバムの白眉は朝日美穂の「だいすき」だ!
うん、これはホントにいいね。
原曲の'80s感満載のまったりとしたポップスを均等なハウスグルーヴに解釈したところが面白い。しかも、それでいて原曲のもつ「恋すること」のハッピー感やドキドキ感をまったく失ってないところが見事だ。高橋健太郎のプロデュースはどれくらいの比重があるのかな。
ほかの朝日美穂の音楽も聴いてみたくなったら、とりあえずこんなのを発見。


ホリアテロリズム / 朝日美穂 3rd Album, 2004.12.18
♪岡村靖幸作曲「秘密のフランボワーズ」収録









このジャケット、みたことあるぞ。
次K2レコード行ったとき借りてこよう。


で、ほかの曲だけど、ニーネの「ラブ タンバリン」と直枝政広&ブラウンノーズの「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」はちょっと残念だったかな。初期衝動に忠実というか、少年の気持ちを素直に表現したら、そりゃ普通のロックがいいだろうけど、それじゃ全然面白くないんだよなあ。2曲とも好きな曲だっただけに残念。
まさに、「無難なロックじゃ楽しくない」のである。
ああそうか。くるりはこの言葉が言いたかったから「どぉなっちゃってんだよ」をカバーしたのか、なるほどね。


このアルバム、近いうちにまた聴くでしょう。
今回は、このアルバムに収録されてない靖幸ちゃんのカバーと交換。

イケナイコトカイ,傘としずく / meg, 2002




megによる「イケナイコトカイ」のカバー。やっぱりジャケットはどことなくエロイ。

愛のメモリー / 及川光博, 2005









ミッチーによる「聖書」のカバー。みんな靖幸ちゃんのこと好きなんだなあ。

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