2010年2月5日金曜日

● つなぎ用のアルバム? 名曲「take me away」の発見。



imagination / Fantastic Plastic Machine, 2006














う~ん、なんかいまひとつだなあ…。
FPM特有の「突き抜ける解放感」が薄いような気がする。
もっとも、それはこのアルバムを聴きすぎたせいかもしれない。
SU (RIP SLYME)をフィーチャーした「dance dance dance dance」は普通に街でよく耳にしたし、「paparuwa」に至っては工藤静香の「軽くヤバイ」でお茶の間でまで日常的に耳にしたもんね。

前作の『too』以上にハウスなアルバム、全曲通じて強烈なダンス衝動に貫かれている……はずなんだけど、どうも単調さを強く感じてしまう。
発表された当時は、田中知之氏の才能の枯渇をちょっと心配したくらいです。
「過剰」さをテーマにした音作りも煮詰まってきたのかな? と。

でも、今から考えるとこの単調さも計算上でのものだったのかもしれない。
この単調さは、いわゆる「つなぎ用」として狙ったのかと。
というのも、ちょうどこの頃のFPMはDJとしてすごいところにいたから。
わたしは2006年のKMF(KYOTO MUSIC FESTIVAL)でFPM体験したんだけど、いやはや、これはすごかったね。
「すごい」という形容しかしてなくて恥ずかしいけど、素直な感想がこれだからしょうがない。特にこのとき初めてYou the ROCKをフィーチャした「Gland Master Flash」を聴いたんだけど、あのときは本当に失神しそうになったなあ。


…えーと、そんな『imagination』だけど、ひとつうれしい発見があった。
「take me away」がひそかにいい曲ってことです。
アルバムの最後の位置にある曲だから聴く機会少なかったけど、ちゃんと聴いてみるとすごくいい曲。この曲が最後にあって、やっとアルバムを終えることができる。
スティールパンとか、あざといスカのサビ(?)もいいけど、ラップのライムがいいです。
「ここじゃないどこかへ連れていってくれ」な内容で、
アルバムタイトルの「imagination」で
自由なところに「連れていってくれ」ということだと思う。
ラップという形式ともピッタリ合ってる。

気に入ったのでライムを挙げておこう。


(dizzy)
tickets please welcome aboard, bon voyage
time lo leave the shore
we're gonna take a detour down to the sea floor
i'm the captain of the "MEI AMORE"
so enjoy the tour, i hope that your
ready to find someone you adore
let's explore excavate find the treasure don't separate
medicate, meditate what ever you do just get it straight
cuz love is all around like surround sound
n if you listen close enojgh you can hear hearts pound
and you just might drown if you get off the boat
so take my advice cuz hearts get broke
if you can't float va belter grab a rope
for that kind of pain there's no antidote

(chorus)
been slavin', workin1. savin'
for too king so take me away
i'm grippin1. fallin1, slippin'
can't hold on so take me away
i'm sticky, filthy, icky
need calgon to take me away
i'm bailin', leavin', sailin'
wrote this song to take me away

take me away (let's go!)x4
go go go go go go go....et's go!


(andy)
pushed to edge and i've had enough
.i remember me and you would laugh it up
but the next thing i knew disastor struck
and i'm all wet 'cause you blew the aqueduct
to smitherines and now i got a face like
mr.bean's i'm running in a race to
hell and back and i'm in a sandtrap
and i'm being ramsacked so take me away
i just need a little oeace and love
and a kiss on the cheek or at least a hug
and backup dippin' in the blue lagoon
marooned layed-back from noon to noon
where the sun shines on like an equinox
i'll be kickin up my feet and sleep a lot
you can have my house my car my home
man, i wanna be alone take me away


(訳)

(ディジー)
チケットをお見せください、ご乗船ありがとうございます
どなた様もよい旅を、出航のお時間です
海までの巡回ツアーが始まりました
わたくし"MEI MORE"号のキャプテンでございます
この旅を心ゆくまでお楽しみください
愛する人との出会いがあるかもしれない
探検の始まり、宝を発掘しよう、離れるんじゃない
治療、瞑想、何やったっていいから
とにかくはっきりさせようぜ
愛はまるでサラウンドで聞こえてくるようにいたる所にあるんだぜ
耳を澄ませば心臓の鼓動が聞こえてくる
船から落ちたら溺れちまう
だから俺の忠告を聞いてくれ、
でないと心がズタズタに引き裂かれる
泳げないならロープにつかまれ
あんな痛みにつける薬はないからな

(コーラス)
まるで奴隷のように働いて節約しても
終わりは見えない、だから俺をどこかへ連れ出してくれ
しっかりつかまっていたって落ちてゆく、踏み外してゆく
もう待っていられない、だから俺をどこかへ連れ出してくれ
俺はクサってて、汚らしくて、もうヘドが出そうなんた
洗剤で俺をきれいに洗い流してくれ
俺は出て行く、ここを去るんだ、海へ出よう
この歌を書くのはどこかへ抜け出すため

抜け出そう (さあ行こう!)×4
行け、行け、行け、行け、行け、、、さあ、行こう!}
(アンディ)
もうぎりぎりさ、もううんざりなんだ
2人で笑い飛ばせると思ってたけど
いつも決まって災難が降りかかるのさ
水道管が破裂して俺はびしよ濡れ
まるでミスタービーンみたいだ
地獄行きのレースから帰ってきたと思ったら
バンカーに埋もれてる
どうしたって連れ戻されるんだ
だから俺を連れ出してくれ
俺が欲しいのは一時の平和と愛だけなのさ
ほっぺにキスでも抱きしめてくれるだけでも
海に浸かって背中をさすってくれるだけでもいい
そのまま孤島に置き去りにされて
一晩中ゆっくり辿ごすんだ
太陽と月が等しく輝く場所で
足を投げ出して、とにかくずっと眠るのさ
俺の家も車も家族もお前にやるよ
一人になりたいんた、俺を連れ出してくれ

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