2010年7月7日水曜日

● "BLUE"尽くしな一枚。



BLUE MONK / Eric Reed Trio, 2006







『BLUE MONK』というタイトルから、
てっきりモンクのトリビュート・アルバムかと思って聴いたら、
トリビュートされてたのは「BLUE」の方だった。
確かに、ジャケットから考えればそっちの方が普通かも。
Blue Monk, Am I Blue, Born To Be Blue, Blue and Greenなど、
スタンダード中心に手当たりしだい集められてる感じだけど、
よかったのはやはりエリントンの Blue Rose と、
Monkの Light Blue。

Blue Roseはエリントン・ナンバーから選んだ割にはしぶい選曲。
しかし、マニアを満足させるためではなく、
音(和声感覚)を重視した結果であることがわかる演奏。
そしてアルバムの最後の曲でもあるLight Blueもいい。
実質4小節しかないテーマを繰り返すだけの演奏だが、それがいい。
これはプレイヤーというよりも作曲者モンクがすばらしいわけだが、
最後にこの曲をもってくることで引き締まりましたね。

まあ、演奏自体は緊張感も高くなく聴き流せるものですが、
企画盤もこういう企画なら悪くないかな。

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