2020年7月26日日曜日

DE DE MOUSE 『A journey to freedom』



DE DE MOUSE、コンピレーションやイベントで名前だけは知ってたけど、ちゃんと聴いたことなかったので挑戦。
DTMだけど、ボカロ界隈周辺の雰囲気はなし。
自分の世界を創り上げるためにコンピュータを使っている姿勢がよく分かる。
特徴的なのは、サンプリング/加工したボイス。
これがDE DE MOUSE のオリジナリティというか「印」になっているとか。

全然悪くないんだけど、強く引っかかってくるところがなかったのが残念。
なんでも、これは3作目。
1st, 2ndも評判いいみたいなので、さかのぼって聴いてみようかな、という気にはなった。


2020年7月16日木曜日

BENI 『COVERS THE CITY』

カバーアルバム、好きなんです。
好きな曲がどうアレンジされるか興味あるし、
嫌いな曲や興味ない曲も、
どう料理するかで、その曲の新しい魅力を発見することもある。

なので、これまで、BENIさんに特に注目したことはなかったんだけど、
カバーアルバムということで聴いてみました。

BENI 『COVERS THE CITY』(2017)



……う~ん、ちょっとアレンジが単調かなあ。
打ち込みトラックがのっぺりしてて、あまり好きになれませんでした。
彼女のボーカルのファンの人と、
英語の歌詞を知りたい人は楽しめるのかな、と。

一番よかったのは「シュガーソングとビターステップ」。
すぐに原曲のUNISON SQUARE GARDENを聴きなおしました。

  


2020年7月2日木曜日

『RECIPE』山下達郎

近所のツタヤで、レンタル落ちでこのシングル買いました。



君と
しあわせのレシピで
しあわせになろうよ
シアワセノレシピで
君をもっと味わいたい

というところがちょっとエロかったです。

あ、#2 のサウスバウンド #9 のクレジットも備忘で記録。

2019, 9/7 at NHKホール
山下達郎: Electric Guitar
小笠原拓海: Drums
伊藤広規: Electric Bass
佐橋佳幸: Electric Guitar
難波弘之: Acoustic Piano
柴田俊文: Keyboards
宮里陽太: Alto Sax
ハルナ: Background Vocal
ENA: Background Vocal
三谷泰弘: Background Vocal

2020年7月1日水曜日

【坂本龍一】「音楽の力」は恥ずべき言葉(3) 


昨日 の続きで3回め。



「音楽の力」は恥ずべき言葉
(坂本龍一、朝日新聞 2/2)

 日本社会ではとりわけ近年、メディアなどが「音楽の力」という言葉を万能薬のように使う傾向がある。「災害後にそういう言葉、よく聞かれますよね。テレビで目にすると、大変不愉快。音楽に限らずスポーツもそう。プレーする側、例えば、子どもたちが『勇気を与えたい』とか言うじゃない? そんな恥ずべきことを、少年たちが言っている。大人が言うからまねをしているわけで。僕は悲しい
 
 音楽の感動というのは、「基本的に個人個人の誤解」だとも語る。「感動するかしないかは、勝手なこと。ある時にある音楽と出会って気持ちが和んでも、同じ曲を別の時に聞いて気持ちが動かないことはある。音楽に何か力があるのではない。音楽を作る側がそういう力を及ぼしてやろうと思って作るのは、言語道断でおこがましい

では坂本は、何のために音楽を奏でるのか。
「好きだからやっているだけ。一緒に聞いて楽しんでくれている人がいれば、楽しいんですけど、極端に言えば、1人きりでもやっている。僕には他にできることはないんです。子どもの時からたった1人でピアノを弾いていた。音楽家ってそんなもので、音楽家が癒やしてやろうなんて考えたら、こんなに恥ずかしいことはないと思うんです。 (河村能宏)

えーと、まず素朴に「スポーツと音楽を一緒に考えていいのだろうか?」と思うし、これだけ影響力の大きい人が、その個人的な思いを根拠にここまでバッサリと述べちゃっていいのかな、という気もするけど、まあ、芸術家だからいいか、と納得しました。
確か「憂国呆談」のどこかで浅田彰氏が坂本龍一氏の「聞いてるこちらがヒヤリとする」、スキだらけの発言を、彼は「芸術家だからいいの」と述べていたことがあったけど、こういうことかな、と。




うん、スキだらけで言葉足らずだけど、鋭いです。
「テレビで目にすると、大変不愉快」とか、「音楽の感動は基本的に個人個人の誤解」というところは深く共感します。