2010年7月4日日曜日
● カエラの才能~「かえるのうた」
Ringa Ding Dong / 木村カエラ,2010
木村カエラはいい。
どうも初期の頃はストレートなロックをやっている印象があって、
聴き始めるまで時間がかかったけど、
いざちゃんと聴いてみるとこれが面白い。
限りなくポップでキャッチーでありながら、隠れて前衛的なアプローチで攻めている。
カワイイだけじゃないんだな~、と感心して以来、
半年くらいの間隔で忘れた頃に聴いてます。
で、このシングル。
これもすごい。
ゾクッと鳥肌がたつ瞬間が何箇所かあった。
まず、リズムトラックが「今どき?」感120%の単調な打ち込みシャッフル。
コード進行も凡庸、誰でもすぐ宅録できそうな構成です。
構成というかスペックを考えると低水準だけど、
完成度というか商品の面から考えると高水準。
単調なリズムトラックは反復の快楽につながるし、
コーラスも自分でこなす宅録感は、
すごくプライベートな気持ちを歌っていることを表現するのにピッタリと、
低水準な要素が全部プラスに転じる。
極めつけは歌詞の「♪ドレミファミレド~」!
これ、「かえるのうた」だよね。
「カエラ」だから「かえるのうた」なのかな?
こういうところ、ぶっとんでて好きです。
マキシなのに#2~#9までライブ音源を入れてくれてるのも嬉しい。
これ、さすがに新曲1曲だけじゃ悪いと思ったのかもしれないけど、
瑛太との結婚のことも踏まえて、
ファンへの恩返しのメッセージの意味もあるんじゃないかな。
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